2317年11月28日18時50分19秒、俺は―― ――人生の分岐を、選択した。｢詳しく聞かせろ。考えるのはそれからだ」 俺は目の前に立つ夜二三に、ニヤリと笑って言う。 夜二三は少し逡巡し、単刀直入に言い放った。｢――明日、世界が、滅びマス｣ ……………………………………………………………

ﾞあなたの力を貸して欲しいﾞ それはライトノベルでは、｢今までの世界の崩壊｣――そして｢新世界こんにちは｣を意味する。 俺――十七波は今、目の前の美少女――夜二三に、｢あなたの力を貸して欲しい｣と言われた。 今、ここでそれを受け入れれば、今までの俺の世界は…

どうもーーーーー！！！！！！！クソ作者の英知ことWOCI5IM――逆さまから見るとwisdomなので逆知能と読みます――でーーーーす！！！！！イェーーーーーイ！！！！！！(((( 今作、｢Prime Numbers I ~No cry,No die~｣は、番号的人種――ナンバリング・クローンと呼…

放課後のこと。 俺は、三一叶と真一三に先に帰って貰って、自分達の教室――｢鉛筆｣に戻ってきていた。 何故かというと、夜二三が、｢ちょ、チョッと、オ話がありマス…｣と、俺を呼び出したからだ。 完全に告白のシチュだが、アイツに限っては違う気がする。だっ…

私ハ、コミュニケーション能力が皆無ナのデス。 つまり、何ガ言いたイかト言うと…「…どうした、何か用か？」「えっ……ト…イイエ、何でもナイデス」 失敗しまシタ。初黒星デス。 私は、彼ニ、告白、しなケレバなりマセン。 つマり―― 夜二三の視線が痛い…そう思…

三一叶と楽しい折檻(？)をしながら、俺は自分のクラス――｢鉛筆クラス｣の戸を、払うように開け放つ。｢お、十七波クン、おっはー｣ そう言ってこちらに近づいてきたのは、格付け｢13｣の真一三だ。コイツが三一叶の彼女である。｢よう、真一三。今日もお前のツレが…

十狂都立PN学園は、その名の通り｢Prime number｣――素数の為にある私立の学園だ。だが素数以外の、通常(NN)や、累乗(√)も在籍している。 この世界には番号によるヒエラルキーがあり、序列は上から素数、累乗、通常、虚数(IN)だ。 しかし校内で差別は一切起こら…