軽小説掲示板(asWOCI5IM)

「痛い」を主題とした、恥っずかし~軽小説――所謂ラノベ――を上げてくコーナー(笑)です!日々更新はしないと思うけど、ノートに書いたのを更に痛く加筆して上げるのを主にやりますww

Prime Numbers I ~No die,No cry~ 「17」 I

 十狂都立PN学園は、その名の通り「Prime number」――素数の為にある私立の学園だ。だが素数以外の、通常(NN)や、累乗(√)も在籍している。
 この世界には番号によるヒエラルキーがあり、序列は上から素数、累乗、通常、虚数(IN)だ。
 しかし校内で差別は一切起こらない。かつての旧人類達に溶け込む際に、全ての番号的人種は差別の苦しみを味わったからだ。つまりヒエラルキー共存時代の名残の形だけで、大した意味はない。一部の宗教信仰者は、「素数万歳!」などと唱えてはいるが。
 俺――格付け「17」、セブントこと十七波は、PN学園の2階にある、自分の教室を目指して廊下を歩いていた。
 年は今年で17になる。全く17に縁がありすぎて涙が出そうだ。
 俺は自分が嫌いだ。自分の立場が何より嫌いだ。死ぬことの出来ない地獄のループにはまって抜けだせないのだ。勘弁してくれ。
 そんなことの思考ループを5度繰り返した辺りで、
「おーい!十七波!!まだ生きてたのかさっさと氏――うぎゃうはぁ!?」
 バカの極みこと格付け「31」――三一叶が軽口を叩きながらこっちに走ってきたので、俺は龍●如くも真っ青のドロップキックをお見舞いする。…クリティカル!
「相変わらず朝からうざいなお前」
「…ってえ…ったく、彼女なしDT()」
 ゴスッ!!
「うっっがあっ!?テ、テメエなあ…」
「うるさい氏ね」
「ケッ…」
 コイツは彼女持ちのリア充野郎だ。あとRPG風に言うと、「防御極振り」な奴で、俺がいくら虐待しても倒れやしない。本当にうざい。
 俺はまだ懲りずに突っかかってくる三一叶にボディーブローを決めつつ、教室へ向かうのだった。